・演奏がどうしても棒吹きになってしまう。
・音楽表現と基礎的な技術をどう結びつければ良いか分からない。
・音楽の表現力を磨くにはどうすればいいか分からない。
音楽は才能がないとダメだと考える方は多いと思います。
実際自分も音楽表現に関して全く考えることなく練習をしていました。
その結果、機械みたいなただ音を出しているだけの演奏になっていました。
ですが、色々と試行錯誤する中で音楽表現をするために必要なことを学び以前よりも音楽的な表現が可能になってきました。
今回は、音楽の表現力を磨く方法について紹介します。
才能がなくても工夫次第で音楽の表現力は高めていくことができます。
記事内容をこちらの動画でも解説しております。↓
音楽を表現するために必要な6つの要素
音楽の表現力を磨くには以下の6つの要素が関係しています。それぞれ解説します。
・音楽を演奏すると決める。
・聴衆との関係性
・作曲家の作品に対する意図や思い
・周りの演奏者との関係性
・〜したいから表現する
・演奏技術(アレクサンダーテクニーク)
音楽を演奏すると決める
曲を練習する時だけでなく基礎練習やウォームアップの時にもいちいち音楽を表現することはとても大切です。なぜならそれがないとただ音を出すだけの演奏になってしまうからです。
自分は以前音を出せば自然と音楽になるんだと考えていました。なので、練習の時にも音を並べることばかり目的にしていました。もちろん表現が乏しいただ音を並べただけの演奏になっていました。
ピアノなどと違い、金管楽器は音を出すためにより多くの注意や努力を必要とします。なのでついつい音を出すだけで終わってしまうことが多いんです。
聴衆との関係性
本番の演奏ではお客さんが必ず存在します。なので普段の練習でも聞いている人をイメージして自分の音楽を届けてみましょう。
こうすることで本番の緊張が少なくなり表現しやすくなります。
自分も今では本番が近ずいてくるとお客さんを想定して練習したりします。ですが以前はそうではありませんでした。
その時は、練習したことが本番で発揮できず悔しい思いをしました。
練習の時から本番を想定した方が練習した成果が発揮しやすいんです。
作曲家の作品に対する意図や思い
音楽表現といっても僕たちが好き勝手やっていいわけではありません。そもそもの音楽を作った作曲家の存在がどういった表現をして欲しいのかを汲み取る必要があります。
せっかく作曲家が表現しやすくするために色々とヒントを残してくれているんです。それを使わない手はありません。
特に楽譜に書いてある記号や表現方法を用いて作曲者が何をやりたいのかを読み取っていくとより表現が豊かになっていきます。
・リズム
・ハーモニー
・メロディ(フレージング)
・音色
・アーティキュレーション(発音)
・ダイナミクス
・作曲家自身の歴史
周りの演奏者との関係
自分が演奏する箇所だけでなくスコアを読んで周りの演奏者がどんな役割をしているのか理解しておくとより音楽的に表現しやすくなります。
仮にソロ曲だったとしても、伴奏してくれるピアニストがいますし、大抵の曲はアンサンブルになっているからです。
僕も以前は自分が演奏する箇所しか楽譜を見ていませんでした。でもそれだと音量のバランスや音程が調整しにくくなってしまいます。
基本的に音楽表現は一人では成り立ちません。
表現は〜したいを基本に
演奏するときは自分が表現したくてやっているという考えの方がより豊かに音楽が聞こえてきます。
特に金管の場合は音を当てることに労力がかかるため外しちゃいけないと思いやすいです。なので身体も固まりやすく結果的に音も当たりにくくなります。
表現も内側にこもりやすくなります。
音を正しく当てるというのは本番のステージでは必要かもしれません。
ですが表現を豊かにするという目的の場合は〜しなければならないという考え方が邪魔をすることがあります。
音楽を表現するのではなく音を外さないことを目的に練習してしまうからです。
演奏技術(アレクサンダーテクニーク)
音楽を表現するためにはそのための技術が必要になります。
より楽に音を出せれば、それだけ音楽を表現する余裕が生まれるからです。
そのための1つの方法としてアレクサンダーテクニークを使ってみましょう。
①普段通り、自分がやりたい曲を演奏する。
②頭を脊椎の方向に押し下げて自分がやりたい曲を演奏する。
③押し下げをやめて自分がやりたい曲を演奏する。
④頭の繊細な動きが身体全体に影響すると思いながら自分がやりたい曲を演奏する。
どんな違いがあったでしょうか?恐らくより表現しやすいのは、④であったと思います。
まとめ
ここまで音楽表現の要素について紹介してきました。
- 音楽を演奏すると決める。
- 聴衆との関係性
- 作曲家の作品に対する意図や思い
- 周りの演奏者との関係性
- 演奏はやりたいからやるを基本に
- 演奏技術(アレクサンダーテクニーク)
表現と聞くと抽象的な感じがして取り組みにくい感じがします。
ですが要素ごとに分解してみるとより細かな情報を受け取りやすくなり音楽的に表現しやすくなります。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
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