
・アレクサンダーテクニークって本当に効果があるの?
・音大で取り入れられているけど楽器演奏にどんなメリットがあるか知りたい。
・アレクサンダーテクニークのレッスンを受けようか迷ってるんだけど、、、
アレクサンダーテクニークとは無意識におこる心身の緊張を解きほぐす身体の使い方です。
自分は音大生の頃にアレクサンダーテクニークのレッスンを受け始めました。毎日ホルンの練習していても上達を感じられなかったからです。
ですが学んでいくなかで周りから「ホルンの音が良くなったね。」と言われたり、楽に音が出せるようにようになっていきました。
主に5つの変化がありました。
この記事では楽器演奏におけるアレクサンダテクニークの効果についてご紹介します。
無理のない身体の使い方で演奏できるようになる

まずアレクサンダーテクニークを学んで一番変わったのは意識的に身体の力を抜いて吹けるようになった事でした。
ホルンのレッスンで「リラックスして吹いて!」とアドバイスされることがよくあります。
ただ以前の僕はどうすれば身体の力が抜いて吹くのかが全く分かりませんでした。
リラックスしようと思っても余計に力が入ったり音が全く出なくなったりしていました。
しかし、アレクサンダーテクニークを学んでからはどのように体を使えばいいかが分かり、演奏中に自分で力を抜けるようになったんです。
論理的思考力が伸びる。
アレクサンダーテクニークは学んでいくうちにどうすれば上達するかを考える能力も伸びていきます。
アレクサンダー教師とのレッスンでは結果よりも過程を大切にするからです。
以前は先生に言われたことを鵜呑みにしてばかりいました。結果的にホルンも全くと言っていいほど上達しませんでした。
アドバイス通り実践することは大切です。
しかし、自分で何も考えずに先生任せにしてばかりだと仮に上手くなっても何が良くなったのか把握できませんし、先生が言ったことの本質も理解できません。
アレクサンダーテクニークを学んでからは楽器のレッスンを受ける回数は減りましたが、以前よりも先生からのアドバイスを速く吸収できるようになっていると感じています。

本番でメンタルが安定しやすくなる。

アレクサンダーテクニークはあがり症の改善にも役立ちます。
なぜなら身体の動きは精神的な心の動きと関連しているからです。
人間の活動は精神的なプロセスと身体的なプロセスが一体となって働いている。 FMアレクサンダー著書:テクニークの進化より引用
自分も以前はステージ上で緊張したり、失敗したらどうしよう!と悩んでいました。
ですがアレクサンダーテクニークを学んでから失敗してもいいやと思えるようになり結果的に本番で上手くいくことも増えていきました。
あがり症について詳しく知りたい方はこちら
あがり症に悩む音楽家へ。あがり症の3つの原因と5つの克服方法
自分のやりたいことをやれるようになる
〜したい。〜ができるようになりたいなどがある人であればあるほど、このテクニークは効果があるでしょう。
なぜならアレクサンダーテクニークは正しいやり方を覚えるというよりも自分がやりたいことをやれるようにするようにする手段として使うからです。
自分もホルンが上手くなるためにアレクサンダーテクニークを実践してきました。
おかげでホルン色々とできるようになっていきました。
やりたいことがあればそれに向けてアレクサンダーテクニークを使うことができ理解も速くなります。
アレクサンダーテクニークは一つの手段でしかないんです。
自分の感覚の判断が正確になる。

感覚で覚えるのが苦手な人ほどアレクサンダーテクニークはオススメです。
なぜならアレクサンダーテクニークは自分の感覚をより正確にするための教育目的もあるからです。
よく楽器のレッスンでは、「上手くいったときの感覚繰り返して身体で覚えろ!」と言われたりしますが、間違った方向を正しいと感じていたら逆効果になってしまいます。
自分もレッスンをするときは感覚を覚えさせるより上手くいったとき実際に何をしたのか何を考えていたのかを聞くようにしています。
まとめ
これまでアレクサンダーテクニークのメリットについてご紹介しました。
- 力を抜くことの本質を理解できる。
- 論理的思考力が伸びる。
- 本番でメンタルが安定する。
- 〜したいことをやれるようになる。
- 自分の感覚の判断がより正確になる。
これはあくまで自分が体験した上での話なので人によってメリットは変わると思いますが、今後もしアレクサンダーを学ぼうかどうか迷っている方は以上の5つを参考にしていただければと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。