タンギングが汚い3つの原因と6つの対処方法

タンギングが汚い3つの原因と6つの対処方法
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・音の出だしが爆発してしまう。

・吹部の先輩や先生から「タンギングが汚い。」と指摘された。

・もっと柔らかくて綺麗な発音をしたい。

 

タンギングとは音楽の印象を決める発音の技術です。

ただ曲の雰囲気に合った発音ができないと出だしが汚い!とか反対にハッキリ吹いて!と言われてしまいます。

自分も以前はタンギングが苦手で発音が汚かったです。

ですが色々と学んでいく中でその原因が分かり綺麗な発音ができるようになったんです。

今回はタンギングが汚くなる理由とその対処方法について解説します。

 

タンギングが汚くなる理由

タンギングが汚くなる理由としては主に以下の3つが考えられます。

・タンギングの勢いに頼って吹いている。

・倍音が重なっている

・音を出す瞬間にタンギングしている。

それぞれ解説していきます。

 

タンギングの勢いに頼って吹いている。

 

タンギングが汚くなる原因は舌の勢いに頼って吹いてしまうことです。

実は音を鳴らすこと自体に舌の力は全く必要ありません。

1つ実験してみましょう。

なんの音でも構わないので息を全く吐かずに舌を動かして音を鳴らそうとしてみてください。

どうでしたか?音全く出ないですよね。

本来、は息で唇が振動することで発生するからです。

でも自分も以前はそうだったのですが音を頑張って鳴らそうとしてタンギングの力に頼ってしまうのですよね。

 

 

 

倍音が重なっている。

金管楽器は倍音をコントロールして演奏します。そのとき狙った倍音以外も混ざって出てしまうことがあります。このため発音が汚く聞こえてしまうんです。

例えば、ホルンのF管の0番でCとAの音がよく重なったりします。

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ホルンで出だしがプルン!っと外れたように鳴ってしまうのもこのためです。

 

 

音を出す瞬間にタンギングしている

実は音を出す瞬間にタンギングすると発音が汚くなります。

なぜなら音を出すこととタンギングのタイミングが同じになって息の流れを塞いでしまうからです。このため無理に音を鳴らさなくてはいけなくなります。

例えば初心者はトゥーと言いながらタンギングしよう!と教わる人は多いです。ただ声と違ってホルンの場合は振動を舌で塞いでしまいます。

なので本当にトゥーと言いながら声と同じタイミングで発音すると音が爆発して発音が汚くなります。

 

 

タンギングが汚いときの対処法

ではここからタンギングが汚いときの対処法を解説していきます。

ポイントは以下の6つです。

  1. アレクサンダーテクニークを使ってタンギングする。
  2. ノータンギングの練習。
  3. 舌を離す。
  4. 音を出す前に歌ってみる。
  5. 自分の音をよく聞く。
  6. 舌骨

 

 

アレクサンダーテクニークを使ってタンギングする。

まずアレクサンダーテクニークを使いながらタンギングしてみましょう。

といっても何のことなのかわからないと思うので以下の4つを実験してみてください。

  1. 何も考えず普段通りにタンギングしてみる。
  2. 頭を背骨の方向(下)に引き込んでタンギングする。
  3. 頭を背骨の方向に引き込むのを止めてタンギングする。
  4. 3で止めたときの動きを誇張してタンギングする。

実験してみてどんな変化がありましたか?恐らく4でタンギングが楽にできるようになっているのではと思います。

何度か試してみたらいきなり4から始めて構いません。これがアレクサンダーテクニークを使うということです。

 

 

 

ノータンギングの練習。

舌の力に頼って吹いてしまう人はノータンギング練習が効果的です。

やり方は以下の3つの手順になります。

①狙った音をイメージして息を吐く。

②徐々に音になるまで待つ。

③音を4泊伸ばす。

この練習をした後に舌が触れるか触れないか程度で軽くタンギングしてみてください。

響きが増したり発音が綺麗なタンギングになっていきます。

 

舌を離すタイミングは一番最初

タンギングは本来発音するときの手順としては以下のようになります。

①舌を離す

②息が流れる

③徐々に唇が振動して音になっていく。

舌がまず離れてから音になっていきます。以下の図を見てみてください。

タンギングが汚くなってしまう人は音を鳴らすときに舌を離しているんです。実はこれではタイミングが遅いのです。

舌は息を塞きとめることしかできません。つまり音を出す瞬間に息をせき止めていては息の流れが悪くなって音が爆発してしまうんです。

舌は息を吐く前に離して息の流れを邪魔しないことが大切です。

 

 

歌ってみる。

音を出す前に実際に声を出してみましょう。

こうすると音をイメージできて正確に音が当たりやすくなります。

 

 

自分の音をよく聞く。

タンギングしたときの音をよく聞いてみましょう。

汚いと感じるときどんな音になっているかを知っておくと対処しやすくなります。

よーく聞くと倍音が重なっているかもしれません。

 

 

 

舌骨

舌は舌骨という骨によって支えられています。

喉仏の辺りを触ってみると分かりますが、少し凸凹した部分があると思います。そこが舌骨です。

タンギングするときにこの場所から舌が動いていると思って吹いてみてください。

より舌が動きやすくなってクリアな発音ができます。

 

 

 

 

まとめ

ここまでタンギングが汚い理由と対処方法について解説してきました。

人によって原因は様々ですので自分が気になるやり方を試してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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