アンブシュア再設計記録①〜今までのアンブシュアを変えた理由と今後の方向性〜

アンブシュア再設計記録①〜今までのアンブシュアを変えた理由と今後の方向性〜
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最近、自分の吹き方を見直す中で、「アンブシュアを変えた方が良いかもしれない」と感じるようになりました。

試行錯誤を始めてから約2週間、少しずつですが新しい吹き方が定着してきています。

今回は、そのきっかけと観察を通して見えてきたことをまとめておこうと思います。

アンブシュアに悩んでいる方や、より上達を目指す方にとって、何かしらのヒントになれば嬉しいです。

■ 現状の課題

何度か本番で演奏を重ねるうちに、次のような問題が気になっていました。

• 吹き続けているとバテやすくなる

• 音がぶら下がってくる

• ダブルバズ(ドッペル)が出やすい

• 音域は広がったものの、安定して使える時間が短い

• 環境や本番によって 調子の波が激しい

特に一人で練習してる時は「高音域が出るようになったのに、それを持続できない」というのは長く感じていた違和感でした。

 

■ アンブシュア変更のきっかけ

もともと「もっと楽に吹けるように」というテーマで探求を続けてきました。

実際、以前よりは確実にバテにくくなり、音もスムーズに鳴るようになってきたのですが、それでも「なぜかバテが早い」「音が開きやすい」という問題が残りました。

特に本番のような緊張状態や、環境が変わる場面ではその影響が大きく、「どこか不安定だな」という感覚がつきまとっていたんです。

 

■ 観察から見えてきたこと

丁寧に鏡や映像で観察していく中で、自分のアンブシュアにはある特徴があることに気づきました。下唇の内側に、マウスピースのリムを少し差し込むような形になっていた。つまり、下唇で軽く巻き込んで支えていたのです。

この状態だと、上唇は振動しているものの、支えのポイントが「巻き込み」に依存しているため、不安定になりやすい。

結果としてアンブシュアモーションがわずかに動いただけでも、音が揺れたり、調子が一気に落ちてしまう。

また、下唇の内側部分をわずかに振動させてしまうこともあり、その「ムダなエネルギーの分散」がバテの早さにつながっていたのだと思います。

(かなり上まで鳴っているようにも聞こえますが、実際は不安定な場所で力でなんとか支えて成立させているので口がバテると吹けなくなります。)

■ マウスピースのサイズとの関係

もう一つ見えてきたのが、マウスピースサイズとの関系です。

以前よりも大きなマウスピースを使うようになってから、この「巻き込み支え」の問題がより顕著に出てきました。

リム径が大きいほど下唇への接触面が増え、結果的に巻き込みやすくなり、下唇の自由度が減っていたのかもしれません。小さいサイズでは気づかなかった違和感が、サイズアップによって「構造的な問題」として浮き彫りになった、という感覚です。

■ 今後の方針とまとめ

なので方向性として以下の2点を意識して取り組んでいます。

・口を閉じてアンブシュアを作ってからマウスピースを近付ける。

・可能な限りマウスピースの中に口を入れるように心がける。

感触としては息が流れにくく以前よりも吹ける音域や音量に限理があるもののサイズの大きいマウスピースのおかげなのか音はそこまで悪くなく練習が終わった後の口の疲れが減っているように感じました。

また以前は頻繁に発生していたダブルバズの発生率も減ってきています。実験や研究を重ねてまた進展があれば書いていきたいと思います。

 

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