・ホルンの右手の形ってどうすれば作れるの?
・正しい右手の位置ってどこ?
・どうしても前の構え方の癖が治らない。
ホルンは他の金管楽器と違い右手をベルの中に入れて吹いています。
しかし、ホルンを吹いている方で右手の正しい形や置き方に悩む方はかなりいらっしゃるのではないでしょうか?
実は自分は右手が小児麻痺の影響で思うように動かせず、この問題に悩み続けてきました。
ですが、アレクサンダーテクニークを実践しながら試行錯誤を重ねていく中で少しずつ右手で色々なことができるようになってきました。
ホルンの右手について悩んでいる方がいましたら役に立てることがあるので是非読んでみてください。
自分は小児麻痺の影響でホルンの右手の形が上手く作れなかった。無意識に指が動いてしまうし、形ができたと思ってもいざホルンを吹くとまた形が崩れてしまう。そんなことを繰り返してた。そんな中でも何度も練習してると少しずつ安定して形が作れるようになったりゲシュトップも曲でできるように、、続
— かいとう|ホルン奏者 (@HornKaichi) November 2, 2022
ホルンの右手の3つの問題
大きく分けて自分は以下の3つの問題に直面しました。それぞれ改善していく方法を紹介します。
・右手の形が上手くできない。
・ホルンを吹いていると形が崩れてくる。or癖が治らない
・ゲシュトップができない。
右手の形が上手くできない。
以前アレクサンダーテクニークのレッスンを受けていた時にある先生から
「君はアレクサンダーを使っている時は右手が揃っているよね。」
と言われたことがありました。
自分は昔から小児マヒの影響で右手が勝手に動いてホルンの右手を作ることができませんでした。でもアレクサンダーテクニークを使うことで指の動きが良くなり、右手も揃えられるようになっていたのです。
この点に気が付いてからホルンの右手の形も作りやすくなっていきました。
頭と脊椎の関係が有利な方向になると指が動きやすくなり右手も楽に形つくることができます。具体的な実践方法はこちら↓
アレクサンダーテクニークとは?身体への影響と具体的な実践方法
ホルンを吹いていると形が崩れてくる。
ホルンの右手ができるようになったら今度は楽器を使わずにホルンを吹き真似してみましょう。
こうすることで演奏する時の状況に近ずけながら、目で客観的に右手がどうなっているかを観察することができます。
自分は麻痺の影響で無意識に手が動いてしまったり以前の右手の入れ方に戻っていたりしました。確認しようにもベルの中にあるので見えないのです。
だから吹きマネがとても効果的でした。
人間の身体って面白いよね。少しずつ新しい神経ができてるのか身体が動くようになってる。
それに最近はホルンを持たないで吹き真似することが効果的だと気が付いて以前よりさらに右手の構え方が安定しやすくなってる。
もしホルンの右手で悩んでいる方がいたら吹き真似試してみてね。オススメです。— かいとう|ホルン奏者 (@HornKaichi) November 2, 2022
ゲシュトップができない。
ゲシュトップとはホルンの特殊奏法です。右手でベルを完全に塞ぎ金属的な音色を出す吹き方です。
ですが、もともと右手が小さい方や僕のように右手が思うように動かせない方には難しいかもしれません。
なぜなら右手が塞いでいるのかどうかを目で確認しながら演奏することはできないからです。そのため感覚だけで塞ぐ必要があります。
ゲシュトップのポイントは、以下の2つです。
・音で判断する。
・音のツボを意識する。
音で判断する。
まず、右手を見ながら演奏することができない以上、手の感覚よりも音で判断する方が良いでしょう。
ビーン!と金属的な音がしていなければ塞ぎきれていないという証拠になります。
塞ぎ方はなんでも構いません。とにかくビーン!と音が鳴る場所を探してみましょう。
音のツボを意識する。
またゲシュトップで吹くときは狙っている音程よりも半音高くなるため、指で半音下げて吹くことになります。
そのため狙っている音よりも半音低い音のツボを狙うとよりやりやすくなるでしょう。
自分も以前は、狙っている音のツボで吹こうとしていました。
ですがゲシュトップになってもどこか弱々しい音になっていました。
より音が金属的に聞こえるでしょう。
オススメの右手の入れ方とは?
右手の入れ方には様々な方法がありますが、僕がオススメするのは浅めになおかつ対角線上に右手を入れる方法です。
なぜなら現代のホルンはベルの先まで音が鳴るように設計されているため右手も奥の方まで入れると響きを失ってしまうからです。
また対角線上に入れることで楽器の振動を可能な限り阻害しないことができます。
ただこのやり方が絶対に正しいわけではありません。なぜなら人によって右手の大きさや指の長さが違うからです。
右手を入れるときの本質的なポイントは楽器の振動を右手で邪魔しないことです。それができればどんな方法でも構いません。
まとめ
ここまでホルンの右手の構え方のポイントついて紹介してきました。
- ・アレクサンダーテクニークを使ってホルンの右手を作る。
- ・吹きマネをして吹いているときの右手の状態をチェックする。
- ・ゲシュトップは音で判断しながら半音下の音のツボを狙う。
自分は右手を使えるようになるまでとても時間がかかりましたが、意識して練習すればそこまで難しい問題ではありません。
今回紹介したポイントを参考に取り組んでみてください。
最後までお読みいただきあありがとうございました。
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