
「もっと響きのあるホルンのキレイな音を出したい!」と悩みながら練習している人は多いのではないでしょうか?
確かにロングトーンなどの地道な基礎練習の取り組みは大切です。ですが闇雲に練習してもなかなか良い音では吹けません。
自分も音が響きやすくなり、周りの人からも「良い音だね!」と言われるまでに色々と試行錯誤を繰り返してきました。
今回は自分が試してきたなかで効果のあったホルンの音色を改善する方法について紹介します。
音を良くしていくためには楽器の共鳴を邪魔しないことが大切です。
ホルンの音色を改善するには?
ホルンの音色を良くするには以下の5つが役立ちます。それぞれ解説します。
・アレクサンダーテクニーク
・息のアンブシュアのバランス
・楽器の構え方
・理想の音のイメージ
・周りの空間と楽器のマッピング
アレクサンダーテクニーク
ホルンの音色を改善したい場合アレクサンダーテクニークを使いながら音を出してみましょう。
頭と脊椎のバランス関係を良い方向に調整することができます。
これにより不必要な緊張が無くなり息や体をより効率よく使うことができるからです。
一つ実験をしてみましょう。
以下の手順で自分の音を良く聞きながら吹いてみてください。
①普段どおり真ん中のBを4拍ロングトーンする。
②頭を脊椎の方向に押し下げながら真ん中のBを4拍ロングトーンす
る。
③押し下げをやめて真ん中のBを4拍ロングトーンする。
④頭の繊細な動きが身体全体に影響すると思いながら真ん中のBを4拍ロングトーンする。
どうでしたでしょうか?
恐らく②が音色が硬く聞こえたり、響きのない無理しているような音になっていると思います。
④にいくにつれてより音の響きが増えたり、楽に音が出せていると思います。
このように頭と脊椎の関係というのは良い方向に調整することでホルンの音色にも良い影響があるんです。
息のアンブシュアのバランス

ホルンの音色を改善するには、自分が求めている音色が息の量やスピードと唇の閉じ具合に調節してあげる必要があります。
そのためにも自分がどういった時にどんな音色の変化があるのかを知っておくとよりいい音で出すためのポイントを探しやすくなります。
・息のスピードが速すぎると音がキツく聞こえたりします。
・息の量が少ないと音が詰まって聞こえることがあります。
・唇が緩みすぎると音程が低くなりだらし無い音に聞こえます。
・唇を閉じる力が強いと音程が高くなり響きが薄くなったり音が細く聞こえたりします。
以下のような練習方法で息とアンブシュアのより良いバランス探すことが可能ですので試してみてください。
・ppでの練習。
・crescendo decrescendo のロングトーン
・ベンディング
楽器の構え方

楽器の持ち方を工夫することでより良い音色で吹くことができます。
呼吸に関係する筋肉や肋骨の動きが腕の筋肉と関係し合っているからです。
腕周辺の筋肉の中で呼吸に関わる筋肉には以下のようなものがあります。これらの筋肉は呼吸の補助的な役割をしています。
・大胸筋
・小胸筋
・広背筋
・前鋸筋
ホルンを持ち上げるとき非効率的な構え方だと身体は他の箇所に力を入れバランスを取ろうとします。
なので呼吸にもある程度制限がかかったりしてしまいます。以下の記事を参考に構え方を工夫してみてください。
https://xyzzy.site/楽に楽器が持ち上がる!ホルンの構え方の5つの/楽に楽器が持ち上がる!ホルンの構え方の5つの.html
理想の音のイメージ

良い音色で吹くためには自分の頭の中に良いイメージがあることが大事です。
どんな音が出したいのか決まっていた方が自分の身体をどう使えばいいかが判断しやすいからです。
プロの演奏をCDやyoutube上で聞いたり、可能であれば実際に演奏会に足を運んでみてください。
自分が好きな音を見つけることができたりホルンの実際の音を聞くことでまた新たな発見があるかと思います。
周りの空間と楽器のマッピング

音を出している部屋の広さや高さ、楽器自体の実際の大きさや管の長さ重さなどをあらかじめ知っておくとより良い音で吹くことができます。
計算にいれて音を出した方がより効率よく音を出すことができるからです。
自分で思っていたよりも部屋が広かったり、楽器の管が長かった、重かったなど僕らは普段頭の中で思い描いている部屋や楽器で吹いているんです。
実際の本当の部屋の広さ、楽器の管の長さ、重さを計算に入れることでより楽に音を出すことができます。
まとめ
ここまでホルンの音色を改善する方法について紹介してきました。
ホルンの良い音は色々な要素が組み合わさって成り立っています。以下の5つを是非試して色々と工夫してみてください。
- アレクサンダーテクニーク
- 息のアンブシュアのバランス
- 楽器の構え方
- 理想の音のイメージ
- 周りの空間と楽器のマッピング
最後までお読みいただきありがとうございました。