「もっと響きのあるキレイな音を出したい!」
と思いながら練習している人は多いのではないでしょうか?
自分も周りの人から「良い音だね!」と言われるまでに試行錯誤を繰り返しました。
今回は自分が試してきたなかで効果のあったホルンの音色を改善する方法について紹介します。
もくじ
ロングトーンを毎日練習したけれど
自分は高校の吹奏楽部で響きのある音、良い音で吹くことの大切さを学びました。
なので部活では来る日も来る日もロングートーンの毎日。
卒業してもこの取り組みは大切にしたほうがいいと感じ、どんなに音大の授業や合わせで忙しくてもロングトーンだけは欠かさず行っていました。
ただどんなに取り組んでも音が良くなっている気がしない。上達している気がしない、、、
そんなことを感じながらも「これは練習不足なだけだ」と思い込んでいました。
ロングトーンをして自分の音と向き合っているつもりになっていただけだったのです。
ホルンの音色を改善するには?
ロングトーンなどの地道な基礎練習の取り組みは大切ですが闇雲に練習しても良い音では吹けません。
音を良くしていくためには自分が出したい音と実際に出ている音の差を埋めていくことが大切です。
そのために以下の5つが役立ちます。それぞれ解説します。
・理想の音のイメージ
・アレクサンダーテクニーク
・息のアンブシュアのバランス
・楽器の構え方
・周りの空間と楽器のマッピング
理想の音のイメージをしながら吹く
まず良い音色で吹くためには自分の頭の中に良い音のイメージがあることが大事です。
どんな音が出したいのか決まっていた方が身体をどう使えばいいかが判断しやすいですよね。
プロの演奏をCDやyoutube上で聞くのも良いですが可能であれば実際に演奏会に足を運んでみてください。
録音で聴いた音と実際の音は全然違うケースがあるからです。
自分が好きな音を見つけることができたり、プロってこうやって吹いてるんだ!と新たな発見があるかと思います。
アレクサンダーテクニークを使って構える
経験上アレクサンダーテクニークを使った方が音の響きが増える傾向にあります。
身体の不必要な緊張が減って息を効率よく使うことができるようになるからです。
特にこのメソッドを使うと頭と脊椎の動きが自由になっていきます。
一つ実験をしてみましょう。以下の手順で自分の音の変化を聞きながら吹いてみてください。
①普段どおり真ん中のBを4拍ロングトーンする。
②頭を脊椎の方向に下に押し下げながら真ん中のBを4拍ロングトーンする。
③下への押し下げをやめて真ん中のBを4拍ロングトーンする。
④頭の繊細な動きが身体全体に影響すると思いながら真ん中のBを4拍ロングトーンする。
どうでしたでしょうか?
恐らく②が音色が硬く聞こえたり力んで吹いているような音になっていると思います。
反対に④にいくにつれてより音の響きが増えたり、楽に音が出せていると思います。
このように音が響かなくなってしまうのは、本来必要のない力を使ってしまって息が流れにくくなっていることが原因なんです。
息とアンブシュアのバランスをとる
自分が求めている音色を出すためには息の量やスピードと唇の閉じ具合を耳で調節してあげる必要があります。
そのためにも以下のような練習方法で息とアンブシュアのより良いバランス探すことが可能です。
- crescendo decrescendo のロングトーン
- ベンディング
このとき自分がどんな音になるのかを知っておくといい音のポイントを探しやすくなります。
・音がキツく聞こえる。=息のスピードが速すぎる。
・音が詰まって聞こえる。=息を吐く力が弱い。唇を寄せすぎてる。
・音程がぶら下がって芯のない音に聞こえる。=唇が緩みすぎ。息のスピードが遅すぎる。
・音が細く聞こえる。=唇を閉じる力が強すぎ
楽な持ち方を見つける
ホルンを持ち上げるときの構え方が良くないと身体は他の箇所に力を入れてバランスを取ろうとします。
なので呼吸も制限がかかって音が鳴りにくくなってしまいます。
以下の記事を参考に構え方を工夫してみてください。楽器の共鳴を邪魔しないことが大切なんです。
部屋の広さと楽器の重さを確認する
音を出している部屋の広さや高さ、楽器自体の実際の大きさや管の長さ重さなどを意識して吹くと良い音で吹くことができます。
あらかじめ計算して吹いた方がより効率よく音を出すことができるからです。
改めて意識してみると部屋が思ったより広かったり、楽器の管が長かった、重かったなど発見があるかもしれません。
まとめ
ここまでホルンの音色を改善する方法について紹介してきました。
以前の自分のように闇雲にロングトーンをしていても出したい音がわかっていなかったり自分がどんな音を出しているのかを知らないと意味がありません。
是非以下の5つを是非試して色々と工夫してみてください。
- 理想の音のイメージ
- アレクサンダーテクニーク
- 息のアンブシュアのバランス
- 楽器の構え方
- 周りの空間と楽器のマッピング
ただ言葉だけでは伝わらないことや人によっては効果のある方法が違う場合があります。
もし1人で悩んでしまったら遠慮せずレッスンを受けてみてくださいね。
レッスンの申し込みはこちらから↓