
メトロノームやチューナーってどうやって使えば効果的なの?と感じたことはないでしょうか?
実はこういった道具の使い方を誤っていると楽器が上達しにくくなります。
逆を言えば使い方を工夫して練習していくことで、自分のリズム感や音程感を養うことができます。
今回はメトロノーム、チューナーの効果的な使い方についてご紹介します。
メトロノームやチューナーに依存していませんか?
メトロノームやチューナーばかり使って練習していると逆効果になってしまう場合があります。
特に以下の2つが可能性として考えられます。
・機械的な演奏になってしまう。
・音楽を表現することを忘れる。
それぞれ解説します。
機械的な演奏になってしまう。
あとこういった道具に頼りすぎると演奏が機械的になりがちです。
なぜなら音楽のテンポやリズム、音程というのは完全に数字で割り切れるものではないからです。
ただ、本当にメトロノームで合わせれば、テンポの問題はすべて解決するのだろうか。 リズムを正しく演奏するためには、機械的にメトロノームで合わせるだけでは解決しないことの 方が多いということを理解するために、歌詞がある曲であれば歌詞を、歌詞がない曲であればメロ ディをドレミで、どちらも大きな声で歌ってみることをすすめたい。なぜなら、ピアノを1人で弾 いているだけでは分からないことが分かるようになるからである。引用http://gakuin.shirafuji.ac.jp/gakuin/school/vol16/NarahoikuBulletin16-2_Nakamura.pdf
もちろん練習でメトロノームなどの道具を使うなというわけではありません。しかし、音楽はリズムやテンポの揺らぎや良い意味での音程のズレがあった方が自然に聞こえるんです。
音程やリズムを正確にすることは大切ですが、それ自体が目的になってしまうとまるでロボットが演奏しているような音楽になってしまいます。

音楽を表現することを忘れる
メトロノームやチューナーを普段の練習で使うこと自体は悪いことではないのです。むしろ使わないと自分の音程やリズム感を客観視できません。
ですが、正しく合わせること自体が目的になってしまって、肝心の音楽を表現することを忘れてしまうことがあるのです。
自分も以前はそうだったのです。正しく合わせることばかり意識して練習していました。
ですが、本番はメトロノーム、チューナーを使うことはできません。
練習でどんなに正確に吹けたとしても、道具に依存してしまうと音楽的な演奏ができないんです。
メトロノーム、チューナーの効果的な使い方

合わせるというよりも、自分で正しいと感じたところが本当に合っているか確認するために使うと良いと思います。
なぜなら道具を使い続けていないと正しい音程やテンポ感を維持できなくなっているからです。
例えばチューナーの場合、以下の手順が効果的です。
①チューナーを見ずに自分が正しいと感じるB音を4拍吹いてみる。
②ここでチューナーを見る。
③真ん中の針からどれくらいヅレているかを見る。
④音程がズレた分だけ管を抜くか、入れる。
これはメトロノームも同じで、テンポやリズムを合わせようとするのではなく、まず、自分が正しいと感じるリズムやテンポで曲を吹いてみてください。そのズレをメトロノームで確認すると良いでしょう。自分が速くなっているのか、それとも遅くなっているのかが分かります。
自分もメトロノームやチューナーに合わせようと練習していました。ですがそれだと自分のリズム感や音程感を育めなくなるんです。
一番大切なのは自分のリズム感や音程感などを育むことなんです。
まとめ
ここまでメトロノームとチューナーの効果的な使い方について紹介しました。
- メトロノームやチューナーに依存すると音楽的な演奏が難しくなる。
- 合わせるのではなく、自分のリズム感や音程感を育むために活用する。
以下の点を普段の練習で意識してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。