- 完璧に吹けないと意味がない。
- 正しい練習でなければいけない。
- レッスンで学んだ正しい吹き方でなければいけない。
理想を高く持つことは大事ですが、完璧主義になると上達しにくくなります。
自分もホルンを吹けるようになるまでにとても時間がかかりました。ですがそれは自分が完璧主義だったからでした。
今回は、楽器の練習における完璧主義のデメリットと改善方法を紹介します。
自分を否定する
まず1つ目のデメリットは自分を否定しやすくなることです。
なぜならレベルの高い目標を持っているので自分はできないと感じることが多くなるからです。
僕も以前は誰よりも練習しようと練習量を増やしたり、頭の中で自分が理想とする練習のやり方をしようとしていました。
ですがそれができないときに、自分はダメだと責めてしまい気持ちが沈んでいきました。
努力できなくなる
デメリットの2つ目は学習性無力感です。
学習性無力感(がくしゅうせいむりょくかん、英: Learned helplessness[1])とは、長期にわたってストレスの回避困難な環境に置かれた人や動物は、その状況から逃れようとする努力すら行わなくなるという現象である。他の訳語に学習性絶望感[2]、獲得された無力感[3]、学習性無気力[4]がある。
人はあまりにも失敗が続くとやる気を無くし自分を守るためあえて努力しなくなります。
自分も音大に入った頃はホルンプレイヤーのCDを聞きながら「こんな演奏がしたいなと思いを巡らせていました。」
ですが、練習すればするほど、どんどん理想と現実のギャップに気持ちが耐えられなくなり、ホルンを練習していても楽しいと感じなくなっていきました。
レベルの高いことを最初からやろうとすると成功体験を積めないため挫折しやすくなります。
失敗を恐れるので成長が止まる
完璧主義は極端に失敗を避けようとします。
なぜなら、失敗すること=悪だと感じているからです。
自分も失敗してはいけないんだと考えていたので、新しい吹き方や練習方法を試すことを避けていました。
ですが、そうするといつもと同じ練習にしかならず上達しなくなっていきます。
楽器が上達するためには、失敗を恐れず変化する勇気が大事なんです。
完璧主義を止める3つの方法
ここからは完璧主義の改善方法について説明します。
以下の3つがポイントです。
・自分を受け止める。
・自分がすぐにできることから始める。
・練習=経験値
自分を受け止める
まず1つ目は自分を受け止めてあげることです。
よく自分を受け入れましょうというアドバイスを聞きますが、完璧主義になるとまず上手くいかない自分を受け入れることが難しいのです。
なので最初は受け止めるくらいが丁度良いと思います。
自分もこれができるようになってから気持ちが落ち込む回数が減っていきました。
上手くいかない自分を受け入れるのではなく、上手くいかなかったという事実を受け止めて前に進みましょう。
自分がすぐにできることから始める
2つ目は、できそうなことから練習してみることです。
なぜなら完璧主義は理想が高いが故に最初から難しいことに挑戦しがちだからです。
あまりにも失敗が続くと自信を失い練習をしなくなります。
練習時間も最初から5時間とか8時間とか設定せずに、30分とか1時間という短い時間で構わないので、できる範囲で練習しましょう。
練習内容も、最初は簡単なものからで構いません。慣れてきた頃に少しずつ難しくすればいいんです。
失敗=経験値
失敗という言葉の捉え方を変えることで完璧主義は改善できます。
月並みですが失敗=経験値アップだと意味付けしてみて下さい。
例えばゲームだとクリアできない面があったとき、自分のレベルを上げるために経験値を稼ぎますよね。
練習も同じで失敗しているときは上手くなるための経験値を集めているんです。
楽器が上達する過程で失敗は避けて通れません。
まとめ
ここまで完璧主義の改善方法について紹介しました。
自分の中の完璧を求めることは大切ですが、最初から完璧でなければいけないと考えてしまうと途端に苦しくなってしまいます。
以下の3つを取り入れて練習すれば、自分に自信がつきやすくなり、練習が楽しく感じられるでしょう。
- 自分を受け止める。
- 自分がすぐにできることから始める。
- 失敗=経験値
最後までお読み頂きありがとうございました。
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