
・吹いているとなぜか身体が力んでしまう。
・リラックスして吹くためには何をすればいいの?
・口がすぐにバテてしまう。
もっと身体の力を抜いて演奏しなさい。
これはレッスンでよく言われるアドバイスかもしれません。
ですがどうやったら脱力して吹くことができるのかわからない方も多いのではないでしょうか?
僕も以前は身体に力が入りまくってすぐに音が出なくなっていました。
ですが試行錯誤を繰り返すことで今ではあまり力まないでホルンを吹くことができるようになってきています。
今回は力を抜いてホルンを吹く方法について紹介します。
他の金管楽器の方にも応用できることも多いのでぜひ参考にしてみてください。
もくじ
演奏中に身体に力が入る理由
まず吹いていて身体に力が入ってしまう理由は以下の3つが考えられます。
・音を外してはいけない。という気持ち。
・力のバランスが偏っている。
・代替行為
音を外したくない!という気持ち。

誰だって本番で音を外したくはありません。でもその考え方がかえって身体を固めてしまう可能性があるんです。
なぜなら僕らの身体は危険が迫ったとき無意識に体を緊張させて身を守ろうとするからです。
音を外したくないと思えば思うほど、無意識に音を外さないように身体を固めてしまいます。
確かに本番でミスしないことに越したことはないです。
でもだからといって外さないように意識すれば余計に音を外しやすくなってしまいます。
力のバランスが偏っている
僕らの身体はどんな吹き方でもバランスを取って音を出そうとしてます。
例えばハイトーンを吹くときの息のスピードが足りないとその分の力をアンブシュアに負荷をかけたりして音を出そうとするので身体にも力が入るという訳です。
音を出すためのバランスを維持しようとして本来必要がない力を使って身体が頑張ってしまうんです。
代替行為
よく喉に力が入っていたり、腕や手に力が入ってしまう方は力が入らないところを使って吹こうとして力みにつながっているかもしれません。
例えば指を意識することで息を極端に吹き込むのを抑制して流れが良くなることがあります。レガートで音が凸凹になってしまう人とかに効果があったりします。
ただこのやり方をしていると音を変える=指という認識になって無意識に手や腕に力が入りやすくなることがあります。
吹いているときに手や腕が痛くなっちゃう人は音を出したり変えたりするときの力を手で代替しちゃっているかも。指やを意識することで極端な息の吹き込みを抑制することができたりするけど、あくまで音は空気によって発生します。本来の仕事を思い出すと腕や手へのストレスが和らぐかもしれません。
— かいとうゆうき (@HornKaichi) December 6, 2022
喉を締めてホルンを吹く理由は息の圧力を得る感覚を喉を締めることで得ようとしているからです。特に高音域のときに起こりやすいです。本来はお腹で息を押し出す力と唇を閉じたり口の中を狭くして息を流れを制限する力のバランスで息圧は作られます。感覚に惑わされないで。
— かいとうゆうき (@HornKaichi) December 5, 2022
力を抜くために必要な5つのこと
力を抜いて演奏するためには以下の5つがヒントになります。
それぞれ解説します。
・アレクサンダーテクニーク
・音は外してもいい!
・楽器の共鳴を邪魔しない。
・音のツボを捉える。
・力のバランス
アレクサンダーテクニーク

力んで吹いているなと感じたらアレクサンダーテクニークを使ってみましょう。
何かしらの理由で頭が脊椎の方向に押し下がっていると身体全体も動きにくくなり力も入りやすくなります。
人間の身体は連動して動いているのでどこか一つの力を抜こうとしてもうまくいきません。
ですが頭と脊椎の状態が有利な方向に働けば、自然と体全体が動きやすくなります。
以下の記事でアレクサンダーテクニークについては解説していますのでご覧ください。
音は外してもいい!
ちょっとくらい外してもいいや!と開き直って吹くと身体の力も抜けやすくなります。
身体の動きは現実的にかなり難しいor不可能なことをやろうとしてしまうと固まっていくからです。
プロのホルン奏者ですら音を外すことがあるのですから、僕ら人間は機械のように完璧な演奏をすることは現実的にかなり難しいです。
ですがその代わりミスをしても人の心に届くような演奏ができるのも人間なんです。
楽器の共鳴を邪魔しない。

身体に力が入っているかどうかを判断するときには楽器がビーン!と共鳴しているかがヒントになります。
なぜなら唇の振動の効率が良ければそれだけ楽器が共鳴しやすくなるからです。
身体の力が入った状態で吹くと音は出ていても音が響きにくく共鳴しにくいです。
自分の音をよく聞きながら以下の2つを試してみましょう。
音のツボを捉える
楽器が鳴りやすい音のツボで吹けていれば楽に吹くことができ自然と音程も安定します。
練習するときにそのポイントを探しながら吹いてみましょう。
音のツボからずれていると必要以上に音程が上ずったり、ぶら下がったりして唇にストレスがかかりやすくなります。
反対にツボで吹くことができれば自然と音も遠くまで響きやすく適切な音程で吹くことができます。
力のバランス

身体の力を抜くためには楽に吹くためのバランスを取り続ける必要があります。
- 息を吐く力。
- アンブシュアの支え
- 楽器の構え方
- マウスピースの密着
どこか一つだけの力だけで吹こうとしたり、反対に極端に力を抜こうとするとバランスが崩れてあまり効率の良くない場所で力を入れて吹こうとしてしまいます。
まとめ
ここまで身体に力んでしまう理由と力を抜く方法について紹介しました。
以下の5つがヒントになるでしょう。少しずつでも吹き方や意識の向け方を変えていけば今よりも楽に音が出せるようになります。
・アレクサンダーテクニーク
・音は外してもいい!
・楽器の共鳴を邪魔しない。
・音のツボを捉える。
・必要な力のバランス
ここまで読んで頂きありがとうございました。
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