・喉を開けて!と言われるけどどうすればいいか分からない。
・吹いていると腕や指が力んで痛くなることがある。
・力を抜く方法が分からない。
よく身体の力を抜いて!とか、力まないで。ってレッスンでいわれたりとか、吹いていると力がはいってしまって上手く吹けないことってあると思います。
自分も学生の頃はそれこそ気合と根性だけで吹いていました。
じゃあ力むと何がまずいのかというと息の流れが止まりやすくなってしまうからです。管楽器は息の力で音を生み出しているので流れが悪くなるとそれだけ口がバテやすくなったりしまうからです。
なので今回は学生の頃の自分も悩んでいた、喉と指の力みについて書いていきます。
もくじ
身体の力みの原因とは?
そもそも身体の力みというのはなぜ起こるのか?というと使ったほうがいい力ではなく使わなくてもいい力が代替して音を出しているからです。
身体の力を全て抜いてしまうとそれはそれで音が鳴りません。ある程度の力は必要です。
ただ何の力を使うと良いのか分かっていないと身体は無意識に他の筋肉の力を使ったり力が入らなくても音を出そうと頑張ってしまうのです。
喉が力んでしまう理由
自分も喉を開けて!とかリラックスさせて!と言われてきました。特にハイトーンで息圧を高めているときに喉は力んで締まりやすくなります。
息の圧力は舌を持ち上げたり、口を閉じたり、お腹の力を使って空気を押し出すことで作り出せます。
ただお腹の力で息を吐くのを忘れていたりすると喉から息を吐こうとして力んだり圧を高めようとして喉を使ってしまうんです。
喉を締めてホルンを吹く理由は息の圧力を得る感覚を喉を締めることで得ようとしているからです。特に高音域のときに起こりやすいです。本来はお腹で息を押し出す力と唇を閉じたり口の中を狭くして息を流れを制限する力のバランスで息圧は作られます。感覚に惑わされないで。
— かいとうゆうき@アレクサンダーテクニーク教師 (@HornKaichi) January 25, 2023
手や指が痛くなったり腕が力む原因。
自分が知っている範囲だと腕や手が力む理由は2つあります。
・可動域が少ない動きを使っている。
・本来仕事をしない動きで代替している。
可動域が少ない動きを使っている。
これは以前クラリネットの方をレッスンしていたときに発見したことです。
実は指は曲げたりする動きは得意ですが反対に後ろに反るのは動く範囲が少ないんです。そのためレバーを押さえるときに指を後ろに離してしまうと腕が力んだり指が痛くなることがあります。
new以前クラリネットの方をレッスンした時に分かったのですが木管の方は特に指の動きはON OFFで考えると良いです。指を使ってキーの穴を塞ぐ時に上に上げて離そうとすると指の動きが固まったり痛みが起こります。指は曲げる動きは得意ですが反る動きは苦手なんですよね。
— かいとうゆうき@アレクサンダーテクニーク教師 (@HornKaichi) January 17, 2023
本来仕事をしない動きで代替している。
吹き方によってはピストンの動きを意識することで極端な息の吹き込みを抑える方法もあります。
こういった吹き方をすると無意識に音を変えることを指や腕でやろうとすることがあります。
あくまで音は息によって生み出されるものなので腕や手は本来は音を変える仕事はしません。
吹いているときに手や腕が痛くなっちゃう人は音を出したり変えたりするときの力を手で代替しちゃっているかも。指やを意識することで極端な息の吹き込みを抑制することができたりするけど、あくまで音は空気によって発生します。本来の仕事を思い出すと腕や手へのストレスが和らぐかもしれません。
— かいとうゆうき@アレクサンダーテクニーク教師 (@HornKaichi)
身体の力を抜くキッカケを掴むためのヒント
これまで力を抜いて吹いたことがない人は力が抜けた経験がないため間違った感覚だと感じやすいです。
なので何かしらのキッカケで体験しておくことが大事になります。
アレクサンダーテクニーク
そのための手段としてアレクサンダーテクニークがとても便利です。こちらの記事からやり方を紹介していますので試してみてください。
本来どこが仕事をするか。
お腹は息を吐くための仕事をします。腕は楽器を持ち上げたり、支えるための仕事をします。
唇は振動を生み出すためのアンブシュアを形作ったり支える仕事をします。音を変えるときにも出口を小さくして音を変えるキッカケを作り出せます。
こんな風に身体のどこがどんな働きをしてくれるのかを考えてみましょう。
力のバランスを見直す。
楽器は息だけ、唇だけ、みたいに1つの力で音を生み出しているわけではありません。音をきいて楽に鳴らせるバランスをとっています。
息を吐きすぎていないか、反対にどこかに意識がいきすぎていないかをチェックしてみましょう。
まとめ
ここまで喉と腕や手に力が入ってしまう理由と力を抜く方法を紹介してきました。
音を出すためには力は必ず必要なので力をゼロにするという話ではありません。ただ力を使っていないと感じるくらい工夫することはできますのでこの記事が何かのキッカケになれば嬉しいです。
それでは。
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