音の太さとは何か?音のイメージに対する言葉と動きについて

音の太さとは何か?音のイメージに対する言葉と動きについて
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ホルンのレッスンをしていると生徒さんから太い音を出したいと言われたり、逆に出さなきゃいけないと思っている方がいらっしゃいます。

自分も以前は太い音が良くて細い音がダメみたいなことを思っていたこともありました。だから太い音を出そうとがんばって吹いていました。

ただ吹き方や考え方が変わっていくなかで、太い音という言葉ではなく別の言葉を使ったほうがいいなと感じているんです。

音の太さとは?

そもそも太い音と細い音で具体的に何が違うのかというと音の響きの量が違います。特に低い倍音が良く鳴っているんですね。

つまり音を太くしたいのなら楽に楽器を鳴らす必要があります。

唇を締めすぎていたり、息を使わなすぎたりして楽器の鳴りが制限されると音が細くというよりは窮屈な音になりやすいです。

音の太さ=楽器の響きの豊かさなんです。

音を太くするとコントロールが難しくなる。

自分も歯と歯のスペースを広げたり口を開けたりすることで音を太くしていました。

そのやり方だと中低音は良いんですが高音に行くとすぐに限界がきてバテてしまっていました。もちろん先生方の中には口を開けなさいと指導をされている先生方もいますので、口を開けることが間違いというわけではありません。

ただホルンのマウスピースは金管の中でも一番小さいので、口を意図的に開ける必要があるかというと少し疑問なところがあります。(トロンボーンやチューバならわかりますが、、)

もちろんある程度のスペースがあれば息が流れやすくなり唇が振動しやすくなります。そういう意味で口を開けなさいと言っていると思います。

ただ生徒さん自身が口を開けることが正しいと勘違いして必要以上に開けてしまうと音程がぶら下がったり高い音が出なくなってしまいます。

 

響きを豊かにするために他にできること

逆に他の方法で音の響きを豊かにすることができればホルンも楽に吹けますし音も豊かになっていきます。

以下の4つを試してみてください。

・アレクサンダーテクニーク

・楽器の構え方

・身体に音が響くイメージを持つ。

・音の太さと息の太さを区別する。

 

アレクサンダーテクニークを使ってみる。

このメソッドを使うことで体全体の動きが良くなり音も響きやすくなります。詳しくはこちらの記事でテクニークの使い方を紹介していますのでご覧ください。

アレクサンダーテクニークとは?身体への影響と具体的な実践方法

 

 

楽器の構え方

ホルンはマウスパイプがまっ直ぐではなく左側にマウスピースがあります。そのためまっすぐ構えると肋骨の動きを制限してしまうことがあります。構えるときに楽器をマウスピースを真ん中に持ってくるのではなく顔を左に向けて構えてみましょう。

こちらの動画で音の変化を聞いてみてください。↓

ホルンの構え方 マウスピースを身体の正面に持ってきた場合

ホルンの構え方 顔を左に向けて吹いた場合

 

身体全体が響くイメージを持つ。

楽器の音に身体が共鳴するイメージを持つと不思議と音も響いていきます。

特に身体の下側まで音が響いていくイメージを持ってみてください。

不思議なんですが音の響きも聞こえてきます。

 

 

音の太さと息の太さを区別する。

息が太いから音も太く聞こえる。と思いがちですよね。

ですが実際はそんなことはありません。息が細くても音が太くなることはあります。

もしかすると奏法上の言葉で音の話と息の話が同じ言葉で使われているため勘違いしちゃうのかもしれません。

 

まとめ

太い、細い  → 豊か、窮屈。

言葉って一つ変えるだけで音に対する印象や受け取り方、練習の取り組み方が変わってくるので面白いですよね。

今回紹介した言葉以外にもあるかもなので探してみるといいかもしれません。

あなたは普段どんな言葉を使っていますか?

 

 

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