ホルンの音が汚いと感じる3つの理由と5つの対処法

ホルンの音が汚いと感じる3つの理由と5つの対処法
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・パートの先輩から音が汚いと言われてしまった。

・どうすればもっと綺麗な音が出せるのか知りたい。

・雑音が混ざってしまう。

 

合奏やアンサンブルの練習中に自分の音が汚いと言われたときはまるで自分を否定されたような気分になってしまうかもしれません。

ホルンだけではなく金管楽器は唇に負荷をかけすぎたり、何かしらの理由で身体の動きが制限されてしまうと音が響きにくくなってしまいます。

なぜなら息で唇を振動させているからです。

体育祭の応援では、とにかく大きな声を叫びますよね。でもその声はお世辞にも綺麗とは言えません。むしろ汚いと感じるでしょう。

これがホルンを吹くときにも同じように起こっているわけです。

ここからさらに具体的に解説していきます。

 

音が汚くなる3つの理由

ホルンの音が汚くなってしまう理由は以下の3つが考えられます。

・舌の力に頼って音を鳴らしている

・アンブシュアと息のバランス

・音が汚いと思っているだけ

 

タンギングに頼っている

無理に音を出しているときは、唇をタンギングの力に頼っている可能性があります。

なぜなら本来、息を吐くために必要な力が使われず、息の効率が悪くなっているからです。

自分も普段練習していて、無理をしないといけないとき、つい同じように吹いてしまいます。

 

アンブシュアと息のバランスが崩れている

金管楽器には、音が楽に鳴るバランスがあります。しかし、そこからズレていると無理をして音を出さなければいけなくなります。

なぜなら息とのバランスを取るために唇に負担がかかりやすいからです。

自分の音が汚いと悩んでいる方は、吐いている息と唇とのバランスを確認してみてください。

息を吐きすぎていたり、反対に、唇を閉じすぎているかもしれません。

 

音が汚いと思ってるだけ

次は精神的な理由です。本当は良い音なのに自分で勝手に汚い音だと思い込んでいる場合があります。

 

自分が以前にレッスンした高校生もまさにそうでした。

その子は低音を基準に音出しをしていたようなのですが、かえって唇が振動しにくくなり、ホルンが吹けなくなっていました。

そこで「もっと上の音域を基準に音出ししてみて?」とアドバイスしたら途端に上の音域(ハイC、ハイD)が出たんです。

こちらから聞いている限りかなりホルンらしい良い音だったのですが本人的には満足していませんでした。

 

「もしかして今出した音が悪いって感じてる?」
「はい。」

このようにあなたが汚いと感じている音ももしかしたら普通にホルンらしい音である可能性があるんです。

 

 

具体的な5つの対策

では普段の練習でどのように取り組んでいけば良いのかをここから解説していきます。

・アレクサンダーテクニークをつかう

・ノータンギング練習

・ppのロングトーン

・演奏する曲の雰囲気に合った音を選ぶ

・誰かに自分の音を聞いてもらう。

 

アレクサンダーテクニークを使う

身体全体に力みがあるなどの何か技術的な問題があるときに役に立つのがアレクサンダーテクニークです。

なぜなら僕らは普段、何か身体に無理をすると頭を脊椎の方に押し下げてしまい身体全体の動きが悪くなるなり息も思うように吐けなくなるからです。

ではここで実験してみましょう。以下の手順で息を吸ったり吐いたりしてみてください。

①普段通りに4拍吸って4拍息を吐く。

 

②頭を脊椎の方向に押し下げて4拍吸って4拍息を吐く。

 

③押し下げるのをやめて4拍吸って4拍息を吐く。

 

④やめたときの動きを誇張して4拍吸って4拍息を吐く。

どのような結果になりましたか?

おそらく②で押し下げたときは息が吸えなかったり、吐けなかったと思います。

反対に③、④では身体が楽になり、呼吸もスムーズだったのではないでしょうか?

このように頭と脊椎の関係が呼吸の良し悪しにも影響しています。当然、これは楽器を吹くときにも同じことが言えますよね。

 

 

ノータンギングの練習

この練習は舌を使わず息だけで唇を振動させる練習です。

なぜなら音は舌で出すものではなく息で鳴らすものだからです。以下の記事にやり方が書いてありますので参考にしてみてください。

タンギングが汚い3つの原因と6つの対処方法

このやり方は音を出すためにタンギングに頼りすぎている場合に効果的です。

 

ppのロングトーン

音が汚いと感じる人はppでロングトーンを練習してみましょう。

なぜなら小さい音の方が、最小限の力で吹くことができるからです。

自分もなんだか音が変だと感じたとき、この練習するようにしています。

アンブシュアと息とのバランスを整える良い練習になります。

 

 

 

曲の雰囲気に合った音で吹く

音は綺麗か汚いかという基準ではなく曲に合った音かどうかで判断しましょう。

なぜなら曲によっては荒々しい音や雑味のある音を求められる場合もあるからです。

例えば絵を描くときに、色んな色の絵の具を混ぜて使ったりします。茶色や黒といったいわゆる汚いと感じる色も場合によっては使います。

このように曲によっては汚いと感じる音も求められる場合があります。

実際に演奏会に足を運んでみたり、動画で色んな人の演奏を聞いてホルンの音の種類を増やしみてください。

 

 

誰かに自分の音を聞いてもらう。

自分の音が変だと感じたときは誰か信頼できるお友達や知り合いに聞いてもらいましょう。

なぜなら自分が出している音を感覚だけで客観的に判断することはとても難しいからです。

僕も同じような経験がありますが、自分で変な音が出てるなと感じているときほど、意外といい音が出ていたりします。

自分で音が汚いと感じていても、聞いている人にとっては、そんなこと気にしていないかもしれません。

 

 

まとめ

ここまで、自分の音が汚いと感じる原因と対処法についてご紹介しました。

以下の方法を練習に取り入れてもらうことで、楽に音が出せるようになったり、自分の音に自信を持てるようになると思います。

  • アレクアンダーテクニークを使う
  • ノータンギング練習
  • ppのロングトーン
  • 演奏する曲の雰囲気に合った音を選ぶ
  • 自分の音を聞いてもらう

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 

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