「ホルンがもっと上達したい!」と思っていてもどう練習すればいいか分からない方は多いのではないでしょうか?
自分も以前は、どうすればホルンが上手くなるのか全く分かりませんでした。繰り返したくさん練習すれば自然と上手くなると考えていたので。
ですが、これまで試行錯誤してきた中で徐々にホルンが上達していくようになりました。
今回は、自分が上達しなかった理由と楽器が上手くなるための以下の5つのステップをご紹介します。
たくさん練習しても楽器は上達しない
楽器の上達を考えたとき、練習量を増やすという考えを持っている方は多いと思います。
僕も最初はそうだったので気持ちは良くわかるのですが、とにかく毎日練習しようとしたり、誰よりも練習する人が一番上手いんだという考えで何時間も練習する人もいます。
確かに、全く練習しないよりは上手くなる確率は上がるでしょう。しかし、練習の内容を考えず、ただ音を出しているだけでは楽器はなかなか上手くなりません。
なぜなら無理して練習量を増やしても身体に負荷をかけているので余計に練習しなければいけないという悪循環に陥るからです。
場合によっては怪我やジストニアを発症する確率が上がり、余計に上達が遠のいてしまいます。
反対に少ない練習時間でも上達することができれば、集中力も維持しやすい上に良いコンディションを維持しやすいため上手くなるための良いサイクルが生まれます。
それに限られた時間の中でどうすれば上手くなるかと考えるキッカケにも繋がります。
上達に必要なのは変化すること
上達するために必要なのは物理的な練習量というよりも試行錯誤の数です。
そういう意味で練習量を増やすというのはありかもしれません。
しかし、多くの場合は試行錯誤することが目的ではなく、長時間練習することが目的になっている場合がほとんどです。
以下の5つのステップを使って練習を進めてみてください。
ステップ①やりたいことを決める。
ホルンが上達するためにはまず、具体的にどう吹けるようになりたいかを決める必要があります。
何かしらのゴールがなければどんなに練習しても、前に進むことはないからです。
例えば
- もっと高い音が出せるようになりたい。
- 自分の理想となる音を出したい。
- 自分が好きな曲のフレーズを吹けるようにしたい。
などですね。
これはとりあえずのゴールなので自分の意欲や求めるレベル、その日の調子、関心のあるものに応じてこのゴールは何度でも変えてもいいです。
練習を通して自分が達成したい目標を決めて欲しいんです。
これが上達するための第一ステップです。
ステップ②観察
では次のステップに移りましょう。
自分が達成したいゴールを決めたら、次に自分が今どんな状態か、観察し情報を集める必要があります。
とりあえず、出来るかどうかは脇に置いておいて、自分なりにゴールに向かって音を出してみてください。
- 唇や身体の感覚でどんな感じがしましたか?
- 吹いていてどんな音がしましたか?
- 周りの環境は何がありますか?
- 自分の気持ちにどんな変化がありますか?
- もっとこうしたい!ということはありましたか?
色んなことが起こったと思います。
ステップ③分析
では観察をして気がついたことを元にどうすればもっと良くなるかのプランを考えていきます。
これが分析というステップですね。
例えば
- もっと息を吐けばいいんじゃないか。
- もっとマウスピースのプレスをすればいい。
- もっといい音をイメージすればいい。
などです。
ここでは正しい答えを出す必要はありません。
仮で構いませんので、こうすれば上手くいくかもしれないなあと感じることをあげてみてください。
ステップ④実験
次に分析で考えたプランを実際に試してみましょう。
これが実験というステップです。
この段階で上手くいくか、上手くいかないかは関係ありません。
ここで失敗するのが怖いと感じるかもしれません。
ですが、仮に上手くいかなくても、問題ありません。
なぜなら上達するための情報を得るキッカケになるからです。
とにかく試してみましょう。
ステップ⑤検証
このステップでは実験したプランの結果、自分の演奏がどう変化したかを考えます。
良い方向にいった場合は、さらに良くなるにはどうすればいいか、またどうして上手くいったのか、何が良くなったのかを考えることができます。
また良くない方向にいった場合も、具体的に何が良くない方向にいったのか、理由などを考えることで上達のヒントを得ることができます。
このステップを終えたらまたステップ1に戻ります。
この繰り返しでホルンは上達することができます。
まとめ
ここまで練習しても楽器が上手くならない理由と上達するための5つのステップについて紹介してきました。
大切なのは、その人の状況や状態に合った練習量や練習方法を見つけることです。
以下の5つを踏んでいけば、練習効率が高まり、少ない時間でも楽器が上達いくでしょう。
- やりたいことを決める
- 観察
- 分析
- 実験
- 検証
最後までお読みいただきありがとうございました。