ホルンが上手くなるために基礎練習は大切だと良く言われますよね。
ですが基礎練習といっても様々な方法があります。どんな効果があるのかが分かっていないとかえって逆効果になる練習を取り入れてしまうことにもなるかもしれません。
なので今回はホルンにはどんな基礎的な要素が必要になるのかを解説します。
この記事を通して具体的にどんな練習から始めたらいいのか分からない方でも自分で練習メニューを組み立てていくことができます。
基礎練習で必要な6つの要素
ホルンの基礎練習には大きく分けて6つの要素があります。それぞれ解説します。
・音色、音質
・唇の柔軟性
・発音
・指使い
・ダイナミクス
・音楽を表現するということ
音色音質
まずホルンは楽器が楽に響くポイントで吹けるかどうかが大切になってきます。
なぜなら音が響くポイントでないと口に負担になって吹き続けることができないからです。
そのためには以下の練習方法が有効でしょう。
・ロングトーン。
・ベンディング
・ノータンギングからのロングトーン
金管楽器には音が良く鳴りやすい音のツボというのがあります。
そのポイントを掴むことがこの練習では大事になってきます。
逆にそこからズレて吹いていたりすると音が揺れたり、音が響きにくくなってしまいます。
唇の柔軟性
ホルンの音を自在にコントロールするためには、唇の柔軟性を高める練習が必要です。
なぜならホルンは、唇を振動させて音を出しているからです。
振動数が増えるとそれだけ音が高くなり、振動数が少なくなると音が低くなります。
そのためには、以下の練習が有効でしょう。
・リップスラー
・リップトリル
・レガートでの音階練習。
この練習で唇周辺の筋肉が緩まってくると音が柔らかくなって徐々に広い音域も楽にコントロールできるようになってきます。
発音
ホルンには色々な発音の仕方があります。
なぜなら音楽を演奏する時、求められているニュアンスや表情などを表現しやすくなるからです。
例えば タンギングの種類だけでも以下のように様々な方法が考えられます。
・TATATA
・DADADA
・NANANA
・NANANA
こういった種類を曲によって使い分けることでより豊かな表現ができるようになってきます。
また舌が動くスピードや力加減を調整することでも速いテンポで吹けるようになったり、音色や響きに変化をつけられます。
そのためにはタンギングの練習やノータンギングの練習をしてみましょう。
指使い
指使いが自然に動いていくように練習しておくとより音楽に集中して練習できます。
なぜなら音楽は長音階や短音階など様々な音階で曲が成り立っているからです。
・半音階
・長音階
・短音階(自然短音階)
・短音階(和声短音階)
・短音階(旋律短音階)
・教会旋法などなど
様々な種類の音階練習を練習してみましょう。
ダイナミクス
音量の幅を広げるということも基礎的な要素としては大事な部分です。
なぜなら音楽を表現するとき小さい音から大きい音までの音量の幅が広がればそれだけ表現できる幅も広がるからです。
この音量の幅を広げるには、以下のような練習が有効です。
・クレッシェンド、デミヌエンド
・極端なフォルテシモ、ピアニシモ
・ゲシュトップの練習
人によって音量の幅の限界値は違ってきます。
なので日々の練習で少しずつでも自分が出せる音量の幅を広げることが大切です。
音楽を表現するということ
ここまで説明した要素のなかでこれが一番大切かもしれません。
なぜなら音楽を表現するということが根本にないといくら技術を身につけても機械的な音楽に聞こえてしまうからです。
普段の基礎練習の中で音楽の流れを意識するようにしたり、音を出すのではなく表現していると思って練習してみましょう。
そうやって意識しないとただ音が並んでいるだけの演奏に聞こえやすくなります。
まとめ
ここまでホルンの基礎練習における要素について説明してきました。
以下の6つを意識しながら練習を組み立ててもらえると基礎練習の効果がより感じられるようになるでしょう。
- 音色、音質
- 唇の柔軟性
- 発音
- 指使い
- ダイナミクス
- 音楽を表現するということ
最後までお読みいただきありがとうございました。
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