初心者の方だと正しい指使いを覚えられなくて悩む人は多いと思います。
自分も最初は吹奏楽部の先輩に教えてもらいながら覚えましたが、楽譜に指番号を毎回書かないと吹けませんでした。
番号を見なくても曲を吹けるようにするには指使いを身体に染み込ませる訓練が必要です。
なのでこの記事ではホルンの運指を身体で効率よく覚える4つのステップについて紹介します。
もくじ
ホルンの運指を覚える4つのステップ
以下のステップで練習すると指使いをはやく覚えることができます。
ステップ1運指の仕組みを理解する。
ステップ2楽器を使わずにゲーム感覚で指番号を覚える。
ステップ3ゆっくりのテンポで指使いを身体に覚えこませる。
ステップ4調ごとの指使いを覚える。
ステップ1運指の仕組みを理解する
金管楽器の運指は
- 自然倍音上の音の高さ
- 管の長さ
という2つの要素で成り立ちます。
実はこれが理解できていると指使いをいちいち調べたりする必要はないんですね。
自然倍音とは?
金管は全く指を使わなくても息で唇の振動をコントロールしてド、ミ、ソ、シ♭、ドと音が出せます。
このときにできる音の並びを自然倍音といいます。
この自然倍音は全部で16個程度あり、音が高くなればなるほど数字の数が増えます。
管の長さ
ホルンは以下の4つの指使いを組み合わせることで成り立っています。
- 0番
- 1番
- 2番
- 3番
ホルンのロータリーは指で押さえると息が通る管の長さが長くなり押さえた分だけ音程が低くなるからです。
例えばホルンのドの音は指を使わなくても音がでますよね。
そこから2番のロータリーを押さえると管の長さが半音分長くなるのでシの音が鳴ります。
1番を押さえるとシ♭です。
12番だったら更に半音下がるのでラの音が鳴ります。
123番なら更に全音+半音下がるのでファ♯が鳴ります。
これはホルンだけではなく金管楽器全般この仕組みで運指が決まります。
指使いは倍音と管の長さの組み合わせ
ホルンのB管で第6倍音はド(F)になります。
この倍音の2番を使うとシ(E)の音が鳴ります。
上のファ(B♭)の音は第8倍音です。
ここから2の指を使うとミ(A)の音が鳴ります。
こんなふうに自分が出している倍音と指で押さえている管の長さで指使いは決まります。
※楽器の種類にもよりますがホルンは他の楽器と違いF管とB管の2つの管を使い分けて演奏しています。B管だとド(F)の音はF管だとソ(C)の音になります。
ステップ2楽器を使わずにゲーム感覚で指番号を覚える
いきなり吹きながらだと間違えた指つかいが身に付く可能性があるので以下の譜例を参考にF管、B管の指使いの番号を穴埋めしてみてください。
慣れてきたら実際に音を出して音当てゲームしてみるのも面白いです。
遊んでいるうちに指使いが身体に染み込みます。
答え合わせに運指表を書いた楽譜を以下のURLに添付しておきますので遊んでみてください。
ステップ3ゆっくりのテンポで指使いを身体に覚えこませる
今度はホルンで音階や半音階練習をしてみましょう。ただ間違えた指つかいを覚える可能性があるのでテンポ60で間違えたらテンポ50みたいに取り組んでみてください。絶対に間違えないゆっくりなテンポで練習することが大切です。
間違えずに3回できたら少しずつテンポを上げてみましょう。
ステップ4調ごとの指使いを覚える
大抵の曲は複数の調を混ぜて書かれていることが多いです。
なので僕のオススメは五度圏で音階練習をしてみましょう。
五度圏は♯や♭の調号を一つづつ足して全ての調をグルグル回ることができます。
♯を一つずつ足していくと五度ずつ上がっていきます。
♭だと五度下に下がっていきます。
この練習を繰り返し行うことで自然と全ての調の指づかいを覚えることが可能です。テンポが指定してありますがこれも絶対に間違えないゆっくりなテンポに変えて練習してみてください。
まとめ
正しい指使いを覚えるためには以下の4つが大切です。
ステップ1運指の仕組みを理解する。
ステップ2楽器を使わずにゲーム感覚で指番号を覚える。
ステップ3ゆっくりのテンポで指使いを身体に覚えこませる。
ステップ4調ごとの指使いを覚える。
運指は一度身体で覚えてしまえばすごく楽にできるようになります。
この4つを取り入れて練習を続ければ必ず覚えられます。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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