効率的に楽器の練習をするためにできる5つの工夫

効率的に楽器の練習をするためにできる5つの工夫
Pocket

・上手くなるためには毎日練習しなければいけない!

仕事が忙しくて練習する時間が確保できない。

・短時間でも楽器が上達する方法を知りたい。

音楽を趣味でやられている社会人は特に忙しいなか毎日練習する時間を確保することが難しいです。

ですが、時間がなくても効率よく練習していくことである程度カバーすることができます。

自分も練習方法や内容を試行錯誤していくことで少ない時間でもホルンが上達してくるようになりました。

今回は効率よく練習する方法について紹介します。

 

短時間でも楽器が上達するための練習とは?

楽器が上達していくための練習の構造に沿って吹くと短い時間でも効果的な練習を進めていくことができます。

以下の6つです。

 

やりたいことを決めてやってみる。

練習の第1ステップは練習で取り組みたいことや目的を決めてやってみることです。

例えばこのような自分のやりたいことを練習する前に明確にしてみましょう。

・音階のスラーの練習をしたい。

 

・もっと綺麗な音を出したい。

 

・低音域を響かせたい。

どこに行くのか何も決めないとただ音を並べているだけになってしまいます。

上手くいくかはおいておいてまずやってみましょう。

 

 

観察

やってみてどんなことがおこったのかを観察してみましょう。

・音はどうでしたか?

 

・何を考えて吹いていましたか?

 

・周りはどんな環境で吹いていましたか?

 

・音程やリズムはどうでしたか?

 

・どんな気分でしたか?

 

・吹いているときどんな感じがしましたか?

 

吹いている時の呼吸はどうでしたか?

 

分析

観察によって集まった情報をもとに、仮で構わないのでもっと良くする方法はあるだろうか?を考えてみましょう。

もし何も思い浮かばなければもう一度観察して情報を集めてみてください。

 

 

実験

分析で考えた方法を実際にやってみましょう。上手くいくかどうかは気にしなくても大丈夫です。(重要ですが!笑)

この段階ではとにかくやってみるということを重要視してみてください。

 

検証

実験の結果どんな変化があったのかを調べます。

良くなった場合はなぜ?良い変化があったのか、もっと良くしていくには何をすればいいかを考えることができます。

仮に変化が無かったり上手くいかなかったとしてもなぜなのか?を考えるキッカケになります。

 

 

方針に沿って訓練する

良い変化があればその方法を取り入れてある程度訓練してみましょう。

例えば

・ロングトーンで口周りの筋肉を鍛えよう。

・新しい構え方を実践していこう。

・アンブシュアモーションに沿って音をコントロールしよう。

習慣にするための方法としてこのような方針を決めると良いです。

 

 

 

客観的なフィードバック

楽器が上達するためには自分で自分を理解するためになるべく正確なフィードバックを得る必要があります。

自分がどうやって吹いているのかを理解していないと上手くなるためにどんな練習をすればいいのかを判断できないからです。

主に以下の4つのフィードバックがあります。

・鏡

 

・メトロノーム、チューナー

 

・録音、録画

 

・人に聞いてもらう。

 

鏡を使うときのポイント(評価せず興味を持つ)

できれば大きな鏡を使って体全体を見れたほうがベストでしょう。その際のポイントは自分を良い悪いと評価せずおこった現象に興味を持って観察することです。

なぜなら冷静に自分の状態を把握できないからです。

僕は以前鏡を使っていましたが調子を崩してしまいあるとき鏡を使わなくなりました。

ですがただ身体の動きを見るために鏡を使うと自然と調子も安定したんです。

鏡を使うときは自分を評価しないことが大切です。上手くいかなかったとしてもどうやって吹いているかに着目してください。

 

メトロノーム、チューナーを使うときのポイント

普段の練習でメトロノームやチューナーを使うことでリズムや音程感を客観的に捉えやすくなります。

ですが機械に全て判断を依存してしまうと練習の効果が無くなることがあります。

僕も最初はメトロノームにテンポを合わせようとしたりチューナーにかじりつき正しく音程を取ろうとしていました。

こうすると一見正しいように感じますが、いつもいつも同じテンポやリズム、真ん中の音程で本番演奏するわけではありませんよね。

なのでこういった道具はあくまで確認のために使う方がいいかと思います。

合わせるのではなく、結果的に合っていたというのがベストです。

正しく合わせるよりもズレを自分で認識することが大切です。

 

録音、録画

スマホで録音や録画することで自分が望んでいる表現と実際に聞こえてくる差を埋めることができます。

自分がどんなふうに吹いているのか客観的に理解することができるからです。

自分も練習で煮詰まった時はよくスマホで録音したり、動画を撮影するようにしています。その方が練習がスムーズに進みます。

このように録音や録画をすることで効果的な練習がしやすくなり少ない時間でも上達できます。

 

人に自分の演奏を聞いてもらう。

人前で演奏した経験はどんな情報源よりも貴重です。

なぜならお客さんから自分の音楽がどう聞こえているかを理解できるからです。

自分も本番で上手くいかないと感じても聞いている方は全然気にしてなかったりします。

自分で自分を100パーセント客観視することは難しいです。なので演奏を聞いてくれる人からのフィードバックはとても貴重です。

 

 

集中できる環境を整える。

効率よく練習する上で集中できる環境を作ることは大切です。

以下の3つがポイントになりますので参考にしてみてください。

・スマホ用のロッキングコンテナ

 

・集中しやすい時間に練習する。

 

・体調管理

 

スマホ用のロッキングコンテナ

やはり、今はスマホやPCを見てしまって練習に集中できないことが多いです。

自分もちょっと気が緩むとすぐにスマホを見てしまうので、スマホ用のロックコンテナに入れて練習するようにしています。

これ時間制限で使用することができスマホを強制的に使えなくなります。ついついスマホを見てしまう方にはオススメです。

https://www.amazon.co.jp/タイムロッキングコンテナ-Aistuo-我慢できない人-スマホ依存対策-スマホやゲームのやりすぎに最適/dp/B085S3CFN9/ref=asc_df_B085S3CFN9/?tag=jpgo-2

 

 

集中しやすい時間に練習する。

個人的には朝に練習するのがオススメです。

なぜなら一日の中で一番集中力がある時間帯だからです。

僕も以前は夕方以降に練習するようにしていましたが、途中で疲れて集中力が続きませんでした。

ですが朝の時間に練習するようになってから、より意図的な練習が可能になり、練習量も増やすことができました。

 

体調管理

日頃の運動不足、睡眠、食事はやはり日中の集中力の維持に影響します。

確かにコロナの影響で以前のような外出ができなかったり、ついつい夜更かししていまいがちです。

自分も遅くても1時には寝るように心がけていますし、適度に散歩に出かけたり、筋トレをしています。

食事も食べすぎると眠たくなるので、あえて食べない時間を作るようにしたりしています。

こういったことを意識せずに生活していた頃に比べて集中力はかなり上がったと思います。

 

 

最初から効率を求めすぎない。

逆説的ですが効率を最初から求めてしまうと上達しにくくなります。

効率を求め過ぎると失敗を避けるようになることがあります。

ですがちょっと上手くいかないと練習をやめたり上手くできる方法ばかりを探して練習にならないんです。

自分も以前は失敗してはいけないと考えていたので、上手くできることばかり練習していました。

上達するための学びがなくなってしまうんです。

 

 

練習で手に入れた情報を整理する

僕らは練習しているときに本当に様々な情報を無意識に吸収しています。

言葉にできないものも情報として脳にインプットされています。

なのでこの情報を整理しないと練習がやりにくくなってしまいます。

以下の2点がポイントです。

・思いついたことや気付いたことを紙に書く

・できる限り言語化する

 

思いついたことや気付いたことを紙に書く。

楽器を吹いていて自分が感じたことを紙に書いてみましょう。

A4の大きさの用紙がオススメですが、紙なら大きさはなんでも構いません。

こうすることで頭の中に入った情報を整理し冷静に自分が何を考えているのかを客観視できるようになります。

例えば

  • 音を外してしまって悔しい。
  • もっと明るくいい音が出したい。
  • 吹いているときに息が続かない。
  • どんな音に聞こえるか、
  • どんな感覚なのか。
  • 上手くいったのか。上手くいかなかったのか。
  • どんな音を出したいのか。
  • 周囲の環境はどうなっているか

これはほんの一部ですがこうすることで不安や焦りが減ったり、上達に必要な情報を選択しやすくなります。

 

 

言語化することで自分を客観的に判断しやすくなる。

できる限り自分の状態や目標を言語化することで、自分にとって適切な練習をしやすくなります。

なぜなら言葉で説明できるくらい自分の状態を理解しているからです。

僕も以前は感覚だけで自分を判断していたのでホルンの調子の波の浮き沈みが激しかったです。

ですが言語化できるようになってからは調子も安定して、自分で上達するための練習ができるようになっていきました。

 

まとめ

ここまで短い時間で練習する方法について紹介してきました。

以下の4つを取り入れることで効率よく上手くなることができるでしょう。

  1. 練習の構造を理解しておく
  2. 客観的なフィードバック
  3. 集中できる環境を作る。
  4. 効率より始めやすさ。
  5. 情報の整理

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です